中部部会 第43回研究会(3/16)のご案内

今回の研究会は、「そもそも、ART って必要なんですか?」と題して、静岡県を中心に広義の意味でのデザイン、文化戦略を、21世紀型経営の最重要資源として位置づけ、企業、地方自治体等の活性化におけるコンサルティング活動を展開する、NPO 法人Be Creative 理事長の甲賀 雅章さんをお招きします。文化庁「文化経済戦略」に基づく文化経済戦略アクションプランが策定されてから5年ーコロナ禍や東京五輪など大きな動きを経たいま、アートやアートと関わる分野にどのような取り組みが必要とされているか、お話いただきます。

<日時>2024年3月16日(土)14:00~16:00頃 終了後、懇親会を予定しています
<会場>名古屋都市センター 14 階 第3会議室
愛知県名古屋市中区金山町一丁目一番一号 金山南ビル内(金山駅南口徒歩1分、ANAクラウンプラザホテルや旧ボストン美術館が入るビルです)
<参加費>無料(学会員・非学会員とも)
<定員>会場:先着 30 名(予約優先)※オンライン配信はありません
<お申込み>(3/10〆切)専用申込フォームからお申し込みくださいhttps://forms.gle/szy9bj68z265zkTq9

<甲賀 雅章氏プロフィール>
静岡市出身。
CCC(静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター)コーディネイター
Innovative Commons「 創造の広場」主宰
大阪府立江之子島文化芸術創造センター館長(2012.4~2022.3)
大道芸ワールドカップin静岡プロデューサー(1992~2017)
広義の意味でのデザイン、文化戦略を、21世紀型経営の最重要資源として位置づけ、企業、地方自治体等の活性化におけるコンサルティング活動を展開。その活動領域は広く、ブランディング、ビジュアルデザインからイベント企画運営にまで及ぶ。最近では、自らがダンサー、役者としても舞台に立っている。2021年、Mobile Theatre(回遊型体験演劇)制作委員会を始動。Street Theatre作品の新たな表現を目指し、海外公演を視野に入れた作品の制作にも取り組んでいる。

アートマネジメント学会中部部会研究会「そもそも、ART って必要なんですか?」

【関東部会】2023年度第1回研究会のお知らせ

日本アートマネジメント学会関東部会では、2023年度第1回研究会を2023年10月14日(土)にオンラインにて開催いたします。
Peatixにて参加受付を開始いたしました。ぜひともお申し込みください。

https://jaamkanto2023-10.peatix.com/

特別講演では、伊藤美歩氏(一般社団法人Music Dialogue 理事・事務局長)をお迎えし、Music Dialogueによる演奏家人材育成の取組みをご紹介いただきます。
室内楽を通じて様々な視点から「対話」を創出し、「 社会とのつながり」 を意識できる若手演奏家の成長を後押しするための活動、 そのための演奏会のデザインや観客との関係性構築、また事業運営を支えるファンドレイジングの取り組みについてもお話を伺います。
https://music-dialogue.org/

研究発表ならびに事例報告については改めて決定次第、お知らせいたします。

――開催概要――
開催日:2023年10月14日(土)
時間:14:00~16:30(予定)
開催形式:オンライン(2週間程度の期間で、特別講演部分のみアーカイブ配信を予定。申込者限定)
参加費:学会会員無料/非会員1,000円(税込)
※ 会員、 非会員に関わらず本Peatixページよりお申し込みください。
お申し込み:以下URLより受付中
https://jaamkanto2023-10.peatix.com/

中部部会第41回研究会のご案内(6/17 配信あり)

この度、中部部会主催 第41回研究会『クリエイティブ・リンク・ナゴヤの取り組み〜「名古屋版」アーツカウンシル始動から約半年を経て〜』を6月17日(土)に開催いたしますのでご案内いたします。
昨年5月の研究会で取り上げた「名古屋版」アーツカウンシル(クリエイティブ・リンク・ナゴヤ)が、昨年10月に設立され、スタートから約半年が経過しました。
今回はディレクターに就任した佐藤友美氏をお招きして、現状と課題や今後の展望について、伺います。
現地では、研究会終了後に懇親会を予定しております。
オンライン配信も無料でありますので、全国から皆さまのご参加をお待ちしております。

***********************
日時:2023年6月17日(土)15:00~17:00頃
会場:名古屋都市センター 14 階 第3会議室 (金山駅南口徒歩1分、ANAクラウンプラザホテルや旧ボストン美術館が入るビルです)
登壇者:佐藤 友美(クリエイティブ・リンク・ナゴヤ ディレクター)
参加費:無料 他部会、非学会員のどなたでも参加できます
定員:会場:先着 30 名(予約優先)
オンライン:最大90名程度 ※Zoomによるオンライン配信もございます

<お申込み>
専用申込フォームからお申し込みください
https://forms.gle/Vch4q5j9Keu1WUeW6
(6月11日(土)締切)

<内容>
名古屋市の文化政策推進を担う組織として、2022年10月に設立された、いわゆる「名古屋版」アーツカウンシルの『クリエイティブ・リンク・ナゴヤ』。
当学会では、2022年5月に『名古屋市の文化政策と新たな文化芸術推進体制~「名古屋版」アーツカウンシルの特徴と今後の展望』と題し、当時の名古屋市文化芸術推進課のご担当者をゲストにお迎えし、日本で初めてとなる組織機構や運営のキーとなるスタッフ組織などを解説いただきました。
今回の研究会では、ディレクターに就任した佐藤友美氏をゲストにお迎えし、スタートから約半年が経過した『クリエイティブ・リンク・ナゴヤ』の現状と課題や今後の展望について、伺います。

<佐藤 友美氏プロフィール>
名古屋市出身。中日新聞名古屋本社事業局で、美術展を中心とする文化事業の企画運営や、 文化団体や市民団体などとの連携事業に携わる。その後トヨタ自動車株式会社で社会貢献活動や CSR 活動に従事し、トヨタ博物館副館長やトヨタボランティアセンター長などを務める。2023 年 1 月からクリエイティブ・リンク・ナゴヤ理事兼ディレクターに就任、名古屋市文化芸術施策に関する懇談会委員。名古屋大学教育発達科学研究科博士後期課程在籍中で、 主な研究テーマは博物館と観光など。

<主催・お問合せ>
日本アートマネジメント学会中部部会
メール:jaam_chubu@yahoo.co.jp

日本アートマネジメント学会 研究会「共生社会とアートマネジメント」

日本アートマネジメント学会では、2023年6月11日に研究会「共生社会とアートマネジメント」 を開催します。
兵庫県立尼崎青少年創造劇場(ピッコロシアター)が取り組む「共生社会づくり」は多彩なラインナップがありますが、今回は2つに絞り、お話ししていただきます。1つには、兵庫県小野市で続けている、在留外国人と日本人をつなぐ演劇ワークショップ「にほんごであそぼう」です。もう1つは、聴覚や視覚に障害のある方に対する演劇作品の「鑑賞サポート」の試みです。
障害者文化芸術活動推進法が2018年に、障害者情報アクセス法が2022年に施行されました。これからの文化施設や文化団体の現場では、文化芸術をユニバーサルに届けることができるのか、どうしたら表現する権利を守れるのか、の課題に直面しており、本研究会を発案・開催いたします。
兵庫県立ピッコロ劇団より俳優のお2人をお招きし実際の技法を実演してもらうほか、参加者にも簡単なワークショップを体験していただきます。また、終了後は交流会を開催いたします。会員・非会員問わず、どなたでも参加可能ですのでぜひご参加ください。

日 時|2023年6月11日(日)午後2時~午後4時(受付開始 午後1時45分~)
※終了後に交流会を開催します。
ゲスト|本田千恵子さん、菅原ゆうきさん(兵庫県立ピッコロ劇団 劇団員)

本田千恵子さん
菅原ゆうきさん

場 所|アカデミックスペース「本のある工場」(大阪市此花区西九条5丁目3番10号)
※最寄り駅:JR大阪環状線・阪神なんば線 西九条駅下車 。徒歩7-8分
※階段で2階の会場に上がります。エレベーターはございません。
対 象:文化施設・文化団体、文化の現場で活動するスタッフ、アートマネジャーなど
定 員:30名(要事前申込、先着順)
※会員・非会員問わず、どなたでも申込可能です。
参加費:1人1,000円(ドリンク・お菓子付、持ち込み歓迎)

【お申し込み】
専用フォームよりお申し込みください。
お申し込みフォームはこちら
定員に達したため、お申し込みを締め切りました(5/31)
※お申し込み後、キャンセルされる際は、必ずご連絡をお願いいたします。

【お問い合わせ先】
お問い合わせ:jaam1998.office [a] gmail.com (日本アートマネジメント学会)
※ [a] を@に変更して送信してください。

中部部会第40回(2022年度第3回)記念研究会 「医療福祉分野とアートの接点〜なごやヘルスケア・アートマネジメントの取り組み〜」開催のご案内

日本アートマネジメント学会中部部会第40回(2022年度第3回)記念研究会
「医療福祉分野とアートの接点〜なごやヘルスケア・アートマネジメントの取り組み〜」 を下記の通り開催します。
2022年度日本アートマネジメント学会賞受賞の活動です。 奮ってご参加ください。

<日時>
2023年3月4日(土)15:00~17:00頃
<会場>
名古屋音楽学校(地下鉄栄駅 5 番出口から広小路通を東へ徒歩 5 分)
<登壇者>
鈴木 賢一 氏 (名古屋市立大学大学院芸術工学研究科教授)
<参加費>
無料
<定員>
先着 100 名(予約優先)
※Zoomによるオンライン配信もございます
<お申込み>
専用申込フォームからお申し込みください
https://forms.gle/rt7EyLDAcu3TJmcg9
(2月25日(土)締切)
<内容>
文化芸術において、社会包摂的視点は、今や欠かせないものになっています。また、医療福祉分野でも、医療そのものへの効果や、施設の環境づくり、患者や家族のメンタルケア等、アートの必要性が認識されるようになっています。しかし、具体的な取り組みを進めるために必要な専門人材の育成や、スキーム構築は簡単ではありません。第 40 回記念研究会では、20 年以上継続している、芸術工学分野からホスピタルアートを活かした取り組みや、基盤となる考え方を学びます。

<鈴木賢一氏プロフィール>
981年名古屋大学工学部建築学科卒業、1986年同博士後期課程満了。伊藤建築設計事務所、名古屋大学助手、講師を経て、1996年名古屋市立大学芸術工学部助教授。2006年同教授、2012年同学部長、2014年学長補佐。一級建築士、博士(工学)。専門は教育・医療施設の建築計画学。飛島村立飛島学園など設計指導多数。子どもの建築学習プログラム「だがねランド」でキッズデザイン賞(2009年)、建築学会教育賞(教育貢献)及びJIAゴールデンキューブ賞(2011年)。著書『子どもたちの建築デザイン』(農文協)など。2022年度日本アートマネジメント学会賞受賞。

<主催・お問合せ>
日本アートマネジメント学会中部部会
〒481-8503
愛知県北名古屋市熊之庄古井281
名古屋芸術大学 アートマネジメント研究室内
電話:0568-24-0315(内線685) 梶田
メール:jaam_chubu@yahoo.co.jp

「地域の文化とつながる劇場」関東部会 2022年度第2回研究会のご案内

日本アートマネジメント学会 関東部会の2022年度第2回研究会を下記の通り開催します。どなたでもご参加いただけますので、ぜひお申し込み下さい。

【開催概要】
開催日:2023年2月26日(日)
時 間:14:00~17:20
場 所:オンライン開催(2週間程度の期間で、特別講演部分のみアーカイブ配信を予定しております。申込者限定)
参加費:学会会員無料/非会員1,000円(税込)
※ 会員、 非会員に関わらずPeatixページよりお申し込みください。
https://jaamkanto2023-2.peatix.com/

【タイムテーブル】
・14:00-14:05 開会挨拶
・14:05-15:35 特別講演
「地域の文化とつながる劇場~首都圏と地方都市の事例からの考察~」
講師:崎山敦彦氏(那覇文化芸術劇場なはーと 総合プロデューサー)

・15:45~17:15 学会員による研究発表
①15:45〜16:35【研究発表】
イメージスケッチ手法によるアートプロジェクト常設作品の地域における受容
– 越後妻有と瀬戸内直島を対象として-
路夢瑶LUMENGYAO(ロ ムヨウ)(武蔵野美術大学大学院造形構想研究科 博士後期課程)
②16:35〜17:15【事例報告】
美術館を大人のサードプレイスにする試み
―東京都美術館アート・コミュニケータによる「大人のミチクサビジュツカン」の事例―
吉水由美子(立教大学社会デザイン研究所 研究員)

特別講演・各発表の内容の詳細、およびお申込み方法はPeatixページをご覧ください。

主催:日本アートマネジメント学会関東部会
問い合わせ:関東部会事務局 artsmanagement.kanto@gmail.com

【関西部会】2022年度第3回例会のお知らせ

日本アートマネジメント学会関西部会例会(2022年度第3回)として、下記の講演会を行います。奮ってご参加ください。

《奇跡の森》〜 人類の進歩と調和をめざし70年万博が森になる〜
◆講演者
畑 祥雄(写真家&映像プロデューサー,一般社団法人 大阪国際メディア図書館 館長,写真表現大学&Eスクール 講座ディレクター)
日時:2023 年2月26日(日曜日) 午前9時50~午前11時30分 (受付午前9時35分より)
会場:西宮市フレンテホール(JR西宮駅:南出口から徒歩1分)
参加費:会員無料、非会員1000円
定員:25名(要事前申し込み・先着順)
※対面で行います。状況により開催方法を変更する場合があります。
◆内容
畑 祥雄氏は、写真家として1985年に『西風のコロンブスたち
若き美術家たちの肖像』を発表し、プロデューサーとして1990年の「花博写真美術館」に企画立案から関り、成安造形大学、関西学院大学、IMIインターメディウム研究所等において教鞭をとられてきました。現在、畑氏は《奇跡の森》と題し、70年万博跡地にある人工森林を被写体とし写真作品に取り組まれています。写真家やプロデューサーとして、また教育者として関西の文化に携わってきたご経験を踏まえ、また写真作品《奇跡の森》の紹介を通して、アートマネジメントの可能性についてお話しいただきます。
◆司会進行
中西美穂(アートマネジメント学会関西部会)
◆お申し込み:以下のフォームよりお願いします。
https://forms.gle/vm9GYiSVhEE51Phw7

◆お問い合わせ:日本アートマネジメント学会関西部会 jamkansai@gmail.com

主催:日本アートマネジメント学会 関西部会
西宮市フレンテホール(指定管理者:日本管財・文化律灘・HA2B共同事業体)
共催:西宮市
協力:大阪国際メディア図書館、The Third Gallery Aya

【中部部会】第39回(2022年度第2回)勉強会 のお知らせ

■日本アートマネジメント学会中部部会第39回 勉強会
「若手自治体職員による文化芸術振興の実践」
~移動型芸術祭「あいち2022」ポップ・アップ!を事例に~

現在開催中の「国際芸術祭あいち2022」の関連企画として、長久手・西尾・蒲郡・半田の4市を巡る移動型芸術祭『「あいち2022」ポップ・アップ!』が開催されました。
長久手市では「愛知県立芸術大学 ART SHOP」、西尾市では「西尾市文化振興イベント2022」を独自に同時開催。
本勉強会では、これらを企画した担当職員から、住民に対して芸術文化との距離感を縮めるために、現場でどんなことを考え、同時開催に踏み切り、実践していったのかを伺います。
皆さまのご参加をお待ちいたしております。どうぞよろしくお願いいたします。

<日時> 2022年10月15日(土)15:00~17:00頃
<会場> 愛知芸術文化センター 12 階 アートスペースD
(愛知県名古屋市東区東桜1丁目13-2)
<登壇者>
福島梓氏(当会会員・長久手市 くらし文化部 生涯学習課)
濱本綾子氏(当会会員・西尾市 交流共創部 観光文化振興課)
<参加費> 無料
<定員> 先着15名
<お申込み>
ご参加される方は事前にお申込みをお願いします。
専用申込フォームからお申し込みください
https://forms.gle/KRqQiAPgbCT4wt4U6
(10月12日(水)締切)

<主催・お問合せ>
日本アートマネジメント学会中部部会
〒481-8503 愛知県北名古屋市熊之庄古井281
名古屋芸術大学 アートマネジメント研究室内
電話:0568-24-0315(内線685) 梶田
メール:jaam_chubu@yahoo.co.jp

日本アートマネジメント学会関東部会2022年度第1回研究会を開催します

《* 開催内容が一部変更となりました(2022.9.23)》
研究会にお申し込みいただいた皆様
この度は日本アートマネジメント学会関東部会「 2022 年度第 1 回研究会」にお申込み頂き誠にありがとうございます。
表記の件につきまして、お知らせいたします。
以下の研究発表につきまして、登壇者様のご都合により急きょ、今回の研究会での発表を見送ることとなりました。
ーー
発表者:渡辺通弘氏(昭和音楽大学名誉教授、本学会顧問)
「日本のアートマネジメント教育の今後の課題」
ーー
なお、島田真琴氏(弁護士、慶應義塾大学)による特別講演「美術館・博物館による NFT デジタルアートの取得と管理」は予定通り実施いたします。
研究会の開始時刻には変更はありませんが、終了時刻が早まる予定です。当日、研究会がはじまる際にあらためてご案内いたします。
直前の変更となり大変申し訳ございません。
なお今回の変更によるキャンセル希望につきましては、 Peatix より事務局までお知らせください。 何卒、宜しくお願いいたします。

日本アートマネジメント学会 関東部会事務局

会員、非会員を問わずどなたでもご参加いただけます。
【開催概要】
開催日:2022年9月25日(日)
時 間:14:00~16:40(予定)
場 所:オンライン開催
参加費:学会会員無料、非会員1,000円(税込)
※ 会員、 非会員に関わらず本Peatixページよりお申し込みください。
https://jaamkanto2022-9.peatix.com/

【タイムテーブル】
・14:00-14:05 開会挨拶
・14:05-15:35 特別講演
「美術館・博物館によるNFTデジタルアートの取得と管理」
講師:島田真琴(弁護士、慶應義塾大学)
 2010年代に入ってから、デジタルアートが美術愛好家などの間で非常に人気を集めています。デジタルアートとはコンピュータによって生成され 、主にサーバーやインターネット上に保存される芸術作品のことです。このような作品は物理的に譲渡可能な「実物」として存在しないため、従来の美術品と同じような感覚で所有したり、売買したりすることはできません。しかし近年の DX技術の発達により、デジタルアートの取引はNFTアート取引として実現されています。NFTとはNon-Fungible Tokenの略で、アート、音楽、ゲーム内アイテムなど、他のオブジェクトを表すトークン(デジタル認証に必要なインターネット証明書のようなもの)です。NFTはブロックチェーンという、インターネット 上でたくさんの分散型サーバーが同時にデータを共有し、継続的に更新することで データを管理する仕組みを使ってオンラインで取引されています。「NFTアー ト取引」とは、このブロックチェーン技術を利用して特定のデジタルアート作品に紐づけたNFTを作成し、アートそのものではなく、このNFTを譲渡する取引を指します。NFTの保有者はブロックチェーン上に記録され特定できるため、特定のデジタル作品と結びついたNFTを売却することで、作品そのものを売却するのと同様の状況が生まれます。
 2021年3月に「ビープル」と呼ばれるデジタルアーティストが、クリスティーズで自分の作品のNFTを6900万ドルで売却して以来、アート市場でNFTアート取引がブームになっています。いまやデジタル作品に紐づくNFTの「所有者」は多数存在します。美術館はNFT所有者やデジタルアーティストから寄贈や売却によってそうした作品を入手し、また借りて展示することになります。美術館は、NFTに紐づくデジタル作品を収蔵品や貸出品として管理・維持する必要があります。
 しかし既存の法制度はNFTの取引を想定していないため、NFTに紐づく芸術作品とその取引の法的枠組みはまだ不明確です。本物の美術品の所有者は作品を独占的に所有・利用する権利を有していますが、NFT保有者が作品をどのように利用できるかは、当該NFTが取引されるプラットフォームによって異なります。また、NFT保有者の権利は作品を利用しようとする国の法律にも依存します。
 本講演では、NFTに紐づくデジタルアートの「所有権」の性質とその取引構造を説明し、その取得・管理の法的根拠を英国法および日本法の観点から分析します。そして、NFTにリンクした美術品の取得、維持、展示、退蔵に関して、美術館にとって望ましい実務を提案します。


・15:45-16:35 研究発表
「日本のアートマネジメント教育の今後の課題」
発表者:渡辺通弘(昭和音楽大学名誉教授、本学会顧問)
 資本主義経済は、地球環境の崩壊と資源の枯渇をもたらし、 その抜本的な改革が不可避となっている。それを可能とするのが、米英等で急速に広まっているアートマネジメント教育と、それがもたらす芸術創造産業の飛躍である。我が国としても、アートマネジメント教育を強化することで、芸術創造産業を発展させ、来るべきネオ・ルネッサンスに備えるべきである。

・閉会挨拶

【お申込み、詳細】https://jaamkanto2022-9.peatix.com/

【中部部会】第38回(2022年度第1回)研究会 のお知らせ

日本アートマネジメント学会中部部会 
第38回(2022年度第1回)研究会
名古屋市の文化政策と新たな文化芸術推進体制
~「名古屋版」アーツカウンシルの特徴と今後の展望~

2021年10月に策定された『名古屋市文化芸術推進計画2025』の重点項目の一つ目には、新たな文化芸術推進体制の構築(名古屋版アーツカウンシル)が掲げられ、今年9月頃、その設立が予定されています。名古屋市の様々な課題や他都市の先行事例の調査に基づき制度設計が行われてきたその組織は、日本における地域版アーツカウンシルでは“初”となる「文化財団等に設置せず、新たな機構として立ち上がる」ものです。本勉強会では、日本で初めてとなるその仕組みを名古屋市の文化政策とともに紐解いていきます。

ゲスト:三矢知徳氏(みつやとものり/ 名古屋市観光文化交流局文化芸術推進課)
民間企業で約10年勤務した後、2014年に職務経験者採用枠にて名古屋市に入庁。熱田区役所での窓口業務等を経て、2018年4月より現職場に配属。初年度よりアーツカウンシルの検討を担当するとともに、新型コロナウイルスに関する支援策として「ナゴヤ・アーティスト・エイド」の企画・立案や、「アッセンブリッジ・ナゴヤ」を始めとするアートプロジェクトなどに従事。

日時:2022年5月29日(日)16:00~18:00頃
場所:ウインクあいち 会議室1210
名古屋市中村区名駅4-4-28(名古屋駅から徒歩5分)
※zoomでも参加可能です

参加費:無料
定員:先着100名
お申込み:専用フォーム https://forms.office.com/r/1PSfCAVab9
①お名前、②ご所属、③電話(携帯)番号、④参加方法(来場・Zoom)をご記入の上、 5月22日(日)までにお申し込みください。
※参加方法に関わらず、5月28日(土)までに、ご記入いただいたメールアドレスにZoomのURLを送信します。

主催・お問合せ
日本アートマネジメント学会中部部会
〒481-8503 北名古屋市熊之庄古井281
名古屋芸術大学 アートマネジメント研究室内
電話:0568-24-0315(内線685) 梶田
メール:jaam_chubu@yahoo.co.jp