■第1回テーマ
アートマネジメントをどのように描くか
―アートマネジメント研究とエスノグラフィの交差点を考える
■開催概要
開催日時:2025年12月6日(土)13:00-15:00
場所:オンライン ※後日配信はなし
参加費:学会員無料/非学会員1,000円(税込)
定員:30名
申込締切:12月3日(水)
申込方法:学会員・非学会員にかかわらずPeatixページからお申込みください。
Peatixページ▶https://jaam2025-lab01.peatix.com
ゲスト登壇者:石岡 丈昇(日本大学)
登壇者・話題提供:石橋 鼓太郎(東京藝術大学)、中山 博晶(大阪公立大学)、韓 河羅(神戸大学)
■企画趣旨
第1回のオープンラボでは、アートマネジメント研究に「エスノグラフィ」を取り入れることについて、広く議論を開くことを目的とします。
エスノグラフィとは、「自明なものに立ち還ることで、社会や世界のこれまでとは別のかたちで問うこと、さらには描くことを探求」し、「人々が実際に生きる場面を丁寧に記録し、その現実から飛翔しないで社会や世界の成り立ちを見つめてみる*」実践です。 昨今、文化芸術活動を運営するプロセスやその手法、文化芸術活動に関わる人々の様相を、エスノグラフィを用いて記述しようとする研究者や実践者が増えています。そこで、エスノグラフィによって文化芸術の現場を記述することが実践やアートマネジメント研究にどのようなインパクトを持ちうるのかを検討します。 本ラボの前半では、エスノグラフィを専門とする社会学者・石岡丈昇氏をお招きし、エスノグラフィの基本的な考え方や最新の動向について学びます。後半では、文化芸術の現場でフィールドワークを行ってきた若手研究者を交えて、アートマネジメント研究とエスノグラフィの可能性について意見交換を行います。
(*引用:石岡丈昇(2024)『エスノグラフィ入門』ちくま新書、p.11。)
■タイムテーブル
13:00-13:05(5分)本会の趣旨について
13:05-13:25(20分)エスノグラフィとは何か/石岡 丈昇氏
13:25-14:00(35分)研究紹介・話題提供/石橋 鼓太郎氏、中山 博晶氏、韓 河羅氏
14:00-14:40(40分)登壇者によるディスカッション
14:40-15:00(20分)質疑応答、終了
■ゲスト登壇者・プロフィール
石岡 丈昇(いしおか・とものり)
1977年、岡山市生まれ。専門は社会学/身体文化論。日本大学文理学部社会学科教授。フィリピン・マニラを主な事例地として、社会学の研究をおこなう。著作に『エスノグラフィ入門』(筑摩書房)、『タイミングの社会学――ディテールを書くエスノグラフィー』(青土社、2023年、紀伊國屋じんぶん大賞2024第2位)、『ローカルボクサーと貧困世界――マニラのボクシングジムにみる身体文化』(世界思想社、2012年、第12回日本社会学会奨励賞。2024年に増補新版)など。
■登壇者・プロフィール
石橋 鼓太郎(いしばし・こたろう)
専門はアートマネジメント、音楽研究、文化人類学。非専門家が参加する実験音楽や即興音楽を主な対象として、異なる背景を持つ人々の関わり合いの中で音楽が立ち上がる過程に関心を持ち、研究・企画制作・中間支援・演奏・ファシリテーションなど、さまざまな立場で実践に携わっている。現在、東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科等非常勤講師、アーツカウンシル東京芸術文化調査員(プログラムオフィサー/音楽分野)。
中山 博晶(なかやま・ひろあき)
1996年、福岡県生まれ。専門は社会教育学、生涯学習論。大阪公立大学現代システム科学域講師。都市日雇労働者の文化活動について研究をおこなう。主著に「日雇い労働者による「労務者」アイデンティティの創造:ミニコミ誌『労務者渡世』(1974-1985)に着目して」(『教育学研究』第91巻第2号、2024年。日本教育学会奨励賞(Young Scholar Award JERA 2025))など。博士(教育学)。
韓 河羅(はん・はら)
1993年生まれ、奈良育ち。専門は、アートマネジメント、文化政策。東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科博士後期課程修了。博士(学術)。文化芸術活動に関わる自治体とアートNPOに関心を寄せ、その役割や相互作用について参与観察を行いながら研究している。2025年現在、神戸大学国際人間科学部グローバル文化学科・大学院国際文化学研究科助教。
*プログラムの内容は変更になる場合がございます。
*本ラボの開催記録は本学会の広報及び報告書等に使用いたします。
*個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。
